風邪の症状が出てきたときには、食事で養生をしながら、ツボを刺激して自然治癒力を高めることが大切です。
喉の痛みがひどい場合には、手の太陰肺経に属する尺沢などのツボを刺激すると効果的です。手の少陽三焦経に属する揚地や外関を刺激する場合でも、同様の効果が得られます。頭痛がひどい場合には、後頭部のツボとなる風池や天柱を手押しすると効果的です。
風邪の対処法について

風邪の症状がひどい場合には、寒熱によって対処法も変わってきます。
寒気がして発汗がない場合であれば、温性の食材を多用して、体をよく温める必要があります。ニラやネギなどのユリ科野菜は温性ですから、風邪のときにはお粥にして食べると効果的です。ニンニクと生姜を効かせたスープを食事で飲む場合でも、温熱効果が活発になります。

風邪によって冷えがひどくなった場合には、合谷や手三里などのツボを刺激して改善することもできます。
合谷は親指と人差し指の間にあるツボで、多彩な効能があることで有名です。鼻水がひどくなった場合には、まゆげの中間にある印堂というツボを手押しすれば、症状が緩和していきます。手押しすることで血行がよくなりますから、鼻水の通りもよくなります。
風邪にオススメの食事とは?

風邪のときの食事には、昔ながらの知恵も活用すれば、体への負担も少なくなります。
血行を良くして体も温めるために、卵酒を作って飲むこともおすすめです。食事で体力をつけてからは、ヘソの横の天枢というツボを刺激して、腸の働きを活発にさせて対処する方法も使えます。